興福寺
藤原氏の氏寺として栄えた興福寺。
戦国期に武士の手に移るまでは大和国の支配権を握っていました。
近くにある春日大社は藤原氏の氏神で興福寺とは深い関係にあります。
301年ぶりに再建された中金堂は2018年に落慶法要が営まれました。
イケメンで有名な阿修羅像はこの国宝館で拝観することができます。
西国三十三所観音霊場の九番札所である南円堂は境内でもっとも賑わっています。
ちょっと中華風の雰囲気もありますね。
南都八景のひとつでもある南円堂の藤。
花どころか葉もついてません。
藤は春ですね、春。
南に比べ北にある北円堂はひっそりとしています。
同じく境内の南西にたつ三重塔も参拝者の少ない穴場です。
小ぶりですが味わいのある塔なんですよ。
猿沢池から眺める五重塔は奈良を代表する風景ですよね。
興福寺ってなにか不思議な感じしませんか?
じつは境内と俗世を隔てる門や壁がないんです。
明治の廃仏毀釈の影響で破壊されたのですが、現在もそのままで奈良公園とつながったような形になっています。
どうやら伽藍は再興へと向かっているようですが、これはこれで独特の雰囲気があるんですけどね。
めっちゃ、鹿せんべいが欲しそうです。